勝手に奥出雲探求レポート

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第3回短歌で詠む「恋いうた」~選考結果~

第3回短歌で詠む「恋いうた」~選考結果~

ご応募頂いた皆様、誠にありがとございました。

 

選考結果はご覧の通りです。

☆グランプリ☆

忘れたくなき恋のあり葉桜は道路に影を落として揺れる  真波

☆三成本町通り商店会賞☆

亡き妻の湯呑みにお茶を注ぎ置き独り夕餉の秋刀魚を解す  本名

☆奥出雲ごこち賞☆

一言も遺さず逝った父を恋い手帳の文字を家族で拾う  ベンジャミン

☆入賞☆

ソーダ水君が好きだと言ったからパチパチ恋が躍り出します     猫田馨

振り向いて吾を待ってる君がいて今日はすてきなウォーキング日和

懐かしい手紙の中の君の字に私は恋をしていたのかな     みゆママ

祖父の字で書かれし古き恋文をそっと遺影の額に納めん     上州旅人

若葉燃ゆクレイコートが眩しくて君に届けと真っ直ぐにトス     まっちゃん

会釈してうしろ姿を目に追えば逝きし妻かと想う背のあり     ポンタロウ

初恋のひとは誰かと病みし妻旧姓いえばウソと横向く     直

愛娘愛しき人の待つ国へリュックひとつで海を越えゆく     あっちゃん

遠いのは月ではなくて初恋を語るあなたの背が遠かった     安楽あすか

天皇(すめろぎ)の末裔女王と大社禰宜恋の仕上げは秋の出雲と     赤松菊夫

もし君がこの世に存在しなければそんな仮定を打ち消した午後

吊り革が二つ離れた距離に立つ精一杯の私の勇気     タンポポ

捨てられず財布に戻すレシートのあなたと行った夜の居酒屋

青林檎かりりと噛んで決断す待つだけだった夏山の雪

その肌にそっと触るれば指先に指先ほどの火が点りたり     ひかる

教室に入る風ふわりプリントが飛んで初めて君と目が合う     ゆきみ

ふと書いたあなたの苗字とわたしの名寄せては返す波に消されて     ざっきー

こんな夜は蛍になりて逢ひに来よ君の選びた浴衣着てます     HIRO

花明かりふと思い出すあなたから不意に着信ありしあの夜     空豆

啄木の短歌を添えた恋文が三十年後の今を創った     f・まろ

今日こそと朝から決めて来たけれど一歩が出ずに靴紐結ぶ     有

あなたへの言葉を探していただけで終わってしまう大観覧車     ジャスミン

左手に指輪のなじみ冬の朝りんご剥きをり途切れぬように     ムーミン

待つときはなかなか進まぬ秒針もあなたを見つけ高速回転     しま根っこ

 神様も恋をしたのと君が問う神話の里の夏の日の午後     こみちっち

告白の呼吸をはかる夏ほたるほんのり照らす君の横顔     田園歌人

待ちわびて携帯を手に持ったまま見る夢にさえ一人ぼっちだ     あいか

君居れば岬の春をもう一度語りてバスの旅してみたし

あと一歩踏み出すことが出来ぬまま今もあなたのいた街に住む     りんご

恋吊橋を君と渡ればゆらゆらと春風撫づる鬼の舌震     IT

【グランプリ作品の評価】

「忘れたくない恋もあった」=「過去の恋」とわかる。

失恋の気持ちを「影」で表現しているのが素晴らしい。

【三成本町通り商店会賞作品の評価】

「楽しい」「さみしい」という感情を表す単語を使わず、場面で心情を表している点が良い。

詠んだだけで、どういう場面かが目に浮かぶ。

【奥出雲ごこち賞作品の評価】

歌を詠み、お父様が急死された事、几帳面な方だったという事が想像がつく。

「文字を拾う」という表現から、お父様が大切にされていた手帳を、家族みんなで大切に読んでいる様子がわかる。

「拾う」の使い方が素晴らしい。 

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